神奈川県でも必ず地震が発生します。神奈川県に被害を及ぼす地震は、主に相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震と、陸域の様々な深さの場所で発生する地震です。
地震調査研究推進本部の「神奈川県の地震活動の特徴」がとても参考になります。
神奈川県でも大地震が発生しており、有名なのは1923年(大正12年)9月1日の関東地震です。震源域は相模湾~神奈川県全域~房総半島南部の広い範囲に広がっており、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生したと考えられています。
県北西部の丹沢山地から山梨県東部にかけての深さ10~30kmの場所では、伊豆半島が陸側のプレートに衝突するために生じると考えられる地震活動(伊豆半島の衝突が引き起こす直下型地震)が活発で、M5~6程度の地震は、数年に1回の割合で発生し、若干の被害が生じたことがあります。1983年山梨県東部の地震(M6.0)により、大月市でブロック塀が崩れるなどして、死者1名や家屋の全半壊などの被害が生じています。
また、神奈川県の主要な活断層には、県中部に南北に延びる伊勢原断層、静岡県との県境の丹沢山地南縁から相模湾に延びる塩沢断層帯・平山-松田北断層帯・国府津-松田断層帯(神縄・国府津-松田断層帯)、三浦半島中南部とその周辺海域に分布する三浦半島断層群、県西部から伊豆半島に延びる北伊豆断層帯があります。また、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、相模トラフ沿いで発生する地震などがあり、県全域が、「首都直下地震緊急対策区域」に指定されています。
伊勢原断層
伊勢原断層は、全体が1つの活動区間として活動する場合、マグニチュード7.0程度の地震が発生すると推定されます。また、その際、断層近傍の地表面では東側が西側に対して相対的に2m程度高まる段差や撓(たわ)みが生じる可能性があります。
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