一般住宅の防犯対策を行うには、侵入窃盗の手口を知ることが重要になります。
一番多いのが、ガラス破りです。 窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。
最近はドア錠こじ破りが多くなっているようです。ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、昔流行っていたピッキングは少なくなっているそうです。(カギの性能が上がったため)
ガラス破りの手口として、ガスバーナーを使った焼き破りや、ガラスのクレセント錠のあるところをガラスカッターで切り取ってクレセント開錠する方法で、ガラス破りの空き巣被害のほとんどはそのどちらかで行なわれています。
森の里四丁目で連休直前に戸建てで4件の空き巣がありました。その手口はガラスカッターで切り取ってクレセント開錠する方法でした。ただキーという音で気付いた方が電気を点けたので、侵入を免れた家もあります。

三角割り(こじ破り)
マイナスドライバーでまずは窓の枠とガラスの間を狙って一撃!
続いて2回、3回と同じようにガラスと枠の間にドライバーを突きつけていくと、合計3~4回で脆くもガラスが割れてしまっています…!
ガラスを正面から叩くのではなく、サッシとガラスの隙間を狙うことによって素早く、そして音もなくガラスを割って侵入することが可能なのです。
焼き破り
ガラスにバーナを当てるだけです。
これで、普通のフロートガラスですと10秒ほどで簡単に割れてしまいます。
また、バーナーが無くてもターボライターなどでもできるため、泥棒がポケットにライターを忍ばせておけば簡単に使える方法です。
さらに、割れる時は「パキッ」という音だけで大げさな音はしません。
打ち破り
最も大胆で原始的ですが、最近荒っぽい手口が多くなっています。
バールとよばれる工具(釘抜き)やハンマーでガラスを思い切り叩くシンプルな方法です。
または、石やレンガなどでたたき割ることもありますが、大きな音が発生します。
一般的な一枚ガラス(フロートガラス)なら、ほぼ一発の打撃で粉々に…!
ガラスを割るスピードはダントツな手法です。
いずれも防犯フィルムなどである程度防御できますが、どんなに強固な防犯対策をとっても、無締りでは意味がありません。日頃から、施錠する習慣を身につけましょう。
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