地震や台風などの災害が発生した時に備えて、日ごろから防災備蓄品を準備しておく必要があります。各被災地へ支援が行き渡るのに多くの時間がかかり、スーパーなどでは水や食料の売り切れなどの物質不足が問題になっています。大規模なライフラインの停止など、災害時には何が起こるか分かりません。水や食料はもちろん、日用品や衛生用品なども日ごろから備蓄しておくことが、災害時に身を助ける最も有効な手段です。
自治会館などでも備蓄食料などが準備されていますが、あくまでも家が倒壊したなどの方用のみしか用意されていません。とはいえ、自宅で準備しておくべき備蓄品の種類や数量が分からない場合も多いと考えられます。
災害時に必要な防災備蓄品リストと必要な量の目安は、「東京備蓄ナビ」という東京都総務局総合防災部が運営するサイトで調べる方法もあります。
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防災備蓄品リスト
災害時に有用な備蓄品をご紹介します。
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- 水…9リットル
水分は生きる上で欠かせない最重要の資源です。災害発生時には断水などが生じることも想定されるため、大人1人あたりに必要とされる「1日3リットル」の飲料水を最低でも確保しておくことが大切です。 - 食料品…9食(主食、副菜、栄養補助食品含む)
水分と同じく、生命維持に欠かせないのが食料品です。保存性に優れた非常食や調理の手間がかからない栄養補助食品などを少なくとも9食分ストックしておくことをおすすめします。 - 簡易トイレ…15セット(1日5回使用の場合)
災害発生時に直面する問題のひとつが「排泄」に関わるものです。被災時にトイレを普段通り利用することは難しいと想定されるため、日に最低5回の利用を想定し1人あたり5セット×3日分を準備しておくと良いでしょう。 - トイレットペーパー…3ロール
- 常備薬…各1箱(解熱鎮痛剤、総合感冒薬、軟膏、包帯、湿布など)
- 毛布…1枚
- ラジオ(手回し充電式などのラジオ)…1台
- 携帯電話用バッテリー…1台
- 懐中電灯…1台
- 電池…1箱(10本入)
- 「カセットコンロとカセットボンベ」で簡単な調理を可能に
- 「ウェットティッシュ」で手指や身体を清潔に保つ
- 「ラップ」で皿などを汚さず再利用
- 「新聞紙」は防寒からゴミ処理まで大活躍
- 「ポリタンク」や「給水袋」で給水車からの補給をスムーズに
ローリングストック法
ローリングストック法とは、平常時から非常食などの備蓄品を期限切れ前に都度消費し、使った分を継続的に補充するという方法です。
この方法であれば備蓄品をいつでも安全な状態に保ちつつ、常に一定量の備蓄品を備えておく体制を整えられます。さらに定期的な管理と更新を習慣化することで大きな負担なく運用できるのが特徴です。
ローリングストック法の手順としては、まずどんな備蓄品が必要かを想定し、物量を設定するところからはじまります。目安としては、1人あたり3日から1週間分のものを備えておくと良いでしょう。
備蓄品は段ボール箱に入れて保管するケースが多いですが、賞味期限(使用期限)をリスト化して箱に貼り付けておくと中身を開けなくても期限がわかるため便利です。期限切れによる廃棄ロスも防ぐことができるでしょう。
そして期限が近づいたものから順番に消費し、消費した分を補充していきます。その度に在庫の一覧リストを更新して管理します。
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