心肺蘇生法(CPR)

CPRとは、「Cardio Pulmonary Resuscitation」の頭文字をとったもので、胸を強く圧迫したり、息を吹き込むことによって、止まってしまった心臓や呼吸の動きを助ける心肺蘇生法のこと。
心臓が停止すると脳の血液の流れも停止し、それが約6分続くと脳の組織がダメージを受けるといわれています。また、約10分を超えると救命率が急激に低下します。
心肺蘇生法は、心臓や呼吸が停止した人に対して、すみやかに心臓マッサージや人工呼吸を行うことで、脳のダメージを最小限に抑えるために行います。
心臓や呼吸が止まってしまった人を助けるには、119番通報したあと、AEDが来るまでのあいだ心肺蘇生法を施し、AEDがきたらこれを使って電気ショックを与えます。呼吸がない場合は、心肺蘇生法を施す前に、AEDを使用します。AEDの使用は、心肺の蘇生に最も効果があると評価されています。

心肺蘇生法とAEDの使い方はセコムの動画がわかりやすいです。

胸骨圧迫のポイント

肘を真っ直ぐ伸ばし、傷病者に対し腕が垂直になるように圧迫することがポイントです。傷病者が大人の場合は、両手で胸部を約5cm沈むまで圧迫し、傷病者が子どもの場合は両手、または片手で胸の厚さの3分の1沈むまで圧迫してください。力に自信がない女性でも体重をかければ効果的に行えますが、胸骨圧迫を絶え間なく続けることは、体力を使うため、周囲の人と協力して複数人で交代で行うことが大切です。

AEDの使用方法

(1)AEDのふたを開けます。
(映像のAEDではふたを開けると、電源が自動的に入ります。)
※電源ボタンを押すタイプのAEDもあります。

(2)音声ガイダンスに従い、AEDのフタから四角い袋を取り出し、袋を破いて、パッドを取り出します。
2つの電極パッドをシートからはがして装着部位(右胸と左脇腹)に貼り、体から離れます。するとAEDが心電図を調べ、電気ショックが必要かを自動的に判断してくれます。

(3)電気ショックが必要な場合は、AEDが自動で電気ショックを実施します。
※ボタン式の機種はショックを押下します。

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